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第一種電気工事士

第一種電気工事士 独学スケジュール【6ヶ月/3ヶ月/2ヶ月プラン・週次タスク】

第一種電気工事士の独学スケジュール。電気の予備知識ゼロ向け6ヶ月プラン、第二種既取得者向け3ヶ月/2ヶ月プランを週次タスクに落とし込み。資格クエストDB650問の出題比率に応じた学習配分、1日30分/1時間/2時間プランの内訳まで、開始日から逆算して使えるロードマップ。

公開 2026年4月27日14
第一種電気工事士の学科試験に独学で合格するには、いつから・1日何時間・何をどの順で学ぶかを最初に決めることが重要です。本記事では「電気の予備知識ゼロ」と「第二種既取得者」の2パターンを軸に、6ヶ月/3ヶ月/2ヶ月の3つのスケジュール、過去問650問の出題比率に沿った優先順位、1日30分/1時間/2時間プラン別の学習配分まで、開始日から逆算して使えるロードマップを提示します。2024年度から年2回化された試験頻度を踏まえた実践的な計画です。

第一種電気工事士の学習時間目安

第一種電気工事士の学科試験に必要な学習時間は、公的な統計データが存在しません。以下の数値は複数の予備校資料・受験対策サイトで言及されている目安であり、公式データではない点を最初にお断りしておきます。

スタート時の状態必要時間の目安主な新規学習領域
電気の予備知識ゼロ150〜250時間程度9分野すべてを一から学習
第二種既取得60〜100時間程度自家用検査/電気応用/発電送配電の3分野が中心

上記は公式データではなく、複数の予備校・資格情報サイトでの目安として言及されている数値の幅です。実際の必要時間は、計算問題への抵抗感、暗記の得手不得手、業務での電気経験の有無で大きく変わります。「諸説あり」と捉えてください。

第二種既取得者は約半分以下で済む理由

第一種の学科9分野のうち、配線図/機器・配線器具/施工方法/基礎理論/配電理論/法令の6分野は第二種と重複します(範囲は拡張されますが土台は共通)。新規に深く学ぶ必要があるのは「自家用電気工作物の検査方法」「電気応用」「発電・送電・変電施設」の3分野で、DB650問のうち合計144問・約22%にあたります。

試験日から逆算するスケジュール

第一種電気工事士は令和6年度(2024年度)から年2回化されました。上期は学科CBTが4月頃・技能が7月頃、下期は学科CBT・筆記が10月頃・技能が12月頃に実施されます。受験チャンスが増えた一方で、申込締切も早まるため逆算が重要です。

プラン対象1日の学習時間必要総時間の目安
6ヶ月プラン予備知識ゼロ1〜1.5時間150〜250時間
3ヶ月プラン兼業/第二種既取得1時間90〜120時間
2ヶ月プラン第二種既取得・短期集中1.5〜2時間60〜100時間

出典:試験頻度・形式は 一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験」(確認日: 2026年4月27日)。学習時間はデータシート §7 に記載のとおり、複数の予備校・対策サイトでの目安。

CBT方式は受験日を選べる

令和5年度から学科試験はCBT方式と筆記方式の選択制です。CBT方式は試験期間(おおむね5〜6週間)の中から都合の良い日時を選べるため、学習進度に合わせて最終調整できます。3ヶ月プランで間に合わなそうな場合、CBT期間後半を選ぶことで実質的に学習期間を伸ばせます。

6ヶ月プラン(予備知識ゼロ向け・週次タスク)

電気の知識が一切ない状態から第一種を狙う場合、6ヶ月(24週)の余裕を持ったプランが現実的です。第二種を経由していないと配線図記号や複線図の概念から学ぶ必要があり、無理な短期決戦は挫折リスクが高くなります。

【第1〜4週】基礎理論+配電理論

やること

  • ・オームの法則・合成抵抗・キルヒホッフの法則
  • ・交流回路の基礎(位相・力率・インピーダンス)
  • ・三相交流と Y-Δ 変換の基本
  • ・電圧降下・幹線設計の計算

解く問題

  • ・基礎理論:65問×1周
  • ・配電理論:51問×1周
  • 合計約116問

【第5〜10週】機器・配線器具・施工方法

やること

  • ・受電設備(キュービクル)の構成機器
  • ・高圧機器(VCB/LBS/PAS/PF)の役割
  • ・電線・ケーブル・配管の選定基準
  • ・施工方法(接地工事D種〜A種、離隔距離)

解く問題

  • ・機器・配線器具:127問×1周
  • ・施工方法:76問×1周
  • 合計約203問

【第11〜16週】自家用検査+電気応用+発電送配電(第一種独自)

やること

  • ・絶縁抵抗測定/接地抵抗測定/絶縁耐力試験
  • ・継電器試験(OCR/GR/DGR)
  • ・電動機の制御回路と力率改善
  • ・水力/火力/原子力/太陽光発電の基本
  • ・架空送電線・地中送電線の構造

解く問題

  • ・自家用検査:49問×2周
  • ・電気応用:43問×2周
  • ・発電送配電:52問×2周
  • 合計約288問

第一種独自の3分野が最も差がつく時期。特に自家用検査は 自家用電気工作物の検査方法 で測定原理から押さえると暗記が楽になります。

【第17〜20週】配線図+法令

やること

  • ・受電設備配線図の主要シンボル暗記
  • ・単線結線図の読み方(VT/CT/DS/CB)
  • ・電気工事士法・電気事業法・電気用品安全法
  • ・電気設備技術基準と解釈の頻出条文

解く問題

  • ・配線図:140問×1周
  • ・法令:47問×1周
  • 合計約187問

【第21〜24週】過去問演習+弱点補強

やること

  • ・年度別に通しで時間を計って解く(140分)
  • ・誤答問題のみを抽出して2周目
  • ・直近3年分は最低2回ずつ通す
  • ・最終週は新規問題を増やさず復習中心

解く問題

  • ・年度別通し演習:6〜8セッション
  • ・配線図2周目:140問
  • ・誤答抽出:300〜400問程度

3ヶ月プラン(兼業・第二種既取得向け)

第二種電気工事士を取得済みで、配線図・複線図・基礎理論の土台ができている方なら3ヶ月(12週)で十分間に合います。新規範囲の3分野(自家用検査・電気応用・発電送配電)に重点を置いたプランです。

【第1〜2週】試験範囲の把握+過去問1年分通し

やること

  • ・直近1年分(50問)を時間内で通し演習
  • ・分野別の正答率を記録し、弱点を可視化
  • ・第一種独自分野のテキストを流し読み

解く問題

  • ・年度通し:50問×1セッション
  • ・分野別レビュー:30〜40問

【第3〜6週】第一種独自3分野の集中

やること

  • ・自家用検査:測定器と試験手順を体系化
  • ・電気応用:照明・電動機・電熱の計算
  • ・発電送配電:発電方式と送電方式の暗記

解く問題

  • ・自家用検査:49問×2周
  • ・電気応用:43問×2周
  • ・発電送配電:52問×2周
  • 合計約288問

ここが3ヶ月プランの最大の山場。第二種で得た知識が活きにくい未知の領域なので、最初の1周は正答率30%でも気にしない。

【第7〜10週】配線図・施工方法・法令の差分

やること

  • ・第一種は受電設備配線図がメイン(第二種の屋内配線とは別物)
  • ・施工方法は高圧側(接地A種・B種、離隔距離)が増える
  • ・法令は事業用電気工作物・主任技術者選任が追加

解く問題

  • ・配線図:140問×1周
  • ・施工方法:76問×1周
  • ・法令:47問×1周
  • 合計約263問

【第11〜12週】過去問10年分演習+仕上げ

やること

  • ・過去10年分の年度別通し演習(週3〜4セッション)
  • ・誤答問題のみ抽出して再演習
  • ・配線図と自家用検査だけ最終チェック

合格判定基準

  • ・35問以上正解(70%)→ 合格圏
  • ・30〜34問正解 → 合格ライン上
  • ・30問未満 → 苦手分野を特定して集中補強

学習の優先順位(DB650問の比率を根拠に)

資格クエストには2015〜2024年の全13セッション・650問が収録されています。分野別の出題比率は次のとおりで、上位2分野「配線図」と「機器・配線器具」だけで全体の40%超を占めます。学習時間を均等配分するのではなく、この比率に応じて重みづけするのが効率的です。

分野DB出題数比率
配線図 ★最優先140問21.5%
電気機器・配線器具・工具・受電設備127問19.5%
電気工事の施工方法76問11.7%
電気に関する基礎理論65問10.0%
発電・送電・変電施設52問8.0%
配電理論及び配線設計51問7.8%
自家用電気工作物の検査方法49問7.5%
保安に関する法令47問7.2%
電気応用43問6.6%
合計650問100%

出典:資格クエスト過去問DB(2015〜2024年・全13セッション)の集計値。2015〜2020年は年1回(各50問)、2021〜2023年は年2回(午前・午後 各50問)、2024年は下期のみ50問。

配線図と機器・配線器具の2分野で全体の41%を占めるため、合格点(30問/60点)を狙うならまずこの2分野で20問前後を確保する戦略が現実的です。残りの10〜15問を施工方法・基礎理論・自家用検査で取りに行く形になります。

時間が取れない人のための1日30分/1時間/2時間プラン

確保できる学習時間によって、1日にこなす内容を以下のように分けると無理なく続けられます。

1日30分プラン

スキマ時間で継続するための最低ライン。「ゼロの日を作らない」が最優先。

  • ・過去問5問を解く(15〜20分)
  • ・誤答した問題の解説を読む(10〜15分)
  • ・通勤・昼休み・就寝前の3つに分割しても可

1日1時間プラン(標準)

3ヶ月プランの基準。週6日継続で約75時間を確保できる。

  • ・過去問10問を解く(30分)
  • ・分野別整理:誤答した分野のテキスト精読(20分)
  • ・配線図記号・法令数値の暗記カード(10分)

1日2時間プラン

短期集中型。45分演習+15分休憩を2セット繰り返す形が無理がない。

  • ・過去問演習(年度別または分野別 60〜70分)
  • ・苦手分野の解説読み込み(30〜40分)
  • ・配線図の図面トレース・複線図演習(20分)

重要なのは「机に向かわない日でも5分は触れる」習慣化です。スマホで配線図記号や写真鑑別を10問解くだけでも、ゼロの日にはなりません。

模擬試験の使い方

学科試験は50問・140分・60点(30問正解)以上で合格です。本番形式に体を慣らすには、過去問を年度別・時間内通しで解く模擬試験が最も効果的です。

推奨スケジュール

  • 試験4週間前: 直近1年分(1セッション)を時間内で解く。初回は30問届かなくても問題なし。
  • 試験3週間前: 週2回ペースで通し演習。誤答した分野を即日復習する。
  • 試験2週間前: 週3回ペースに増やし、35問(70%)以上を安定して取れる状態を目指す。
  • 試験1週間前: 新規問題は解かず、誤答リストの確認と配線図記号・法令数値の最終チェック。

模擬試験は「60点ボーダーが安定して見える」までが繰り返しの目安です。1回目で30問届かなくても、3〜4回目で35問前後が取れれば本番も合格圏に入ります。

つまずいたときの対処

計算問題が苦手で配電理論・基礎理論で詰まる

全パターンを解こうとせず、頻出パターン5〜6種(合成抵抗/電圧降下/力率改善/三相電力/変圧器の巻数比/インピーダンス計算)に絞り込んで暗記レベルまで落とし込みます。基礎理論65問・配電理論51問のうち、頻出パターンで7割は対応できます。

自家用検査が頭に入らない

第二種にはない領域なので、初見では用語に圧倒されます。測定器(絶縁抵抗計/接地抵抗計/クランプメーター/検電器)と試験項目(絶縁抵抗測定/接地抵抗測定/絶縁耐力試験/継電器試験)をマトリクス化して整理するのが有効です。詳細は 自家用電気工作物の検査方法 で頻出パターンを解説しています。

法令の条文が覚えられない

電気工事士法・電気事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準を全部読もうとすると挫折します。過去問で繰り返し問われる頻出条文(自家用電気工作物の定義/主任技術者選任義務/届出制度/検査義務)だけに絞れば、47問のうち35問以上はカバーできます。

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まとめ

第一種電気工事士の独学スケジュールは、スタート時の状態と確保できる時間で決まります。

  • 予備知識ゼロなら6ヶ月(150〜250時間目安)——9分野を順に積み上げる
  • 第二種既取得なら3ヶ月(60〜100時間目安)——独自3分野(自家用検査/電気応用/発電送配電)に集中
  • 配線図+機器・配線器具で40%超——出題比率に応じた重みづけが効率化の鍵
  • 模試は試験4週間前から週1〜3回——35問(70%)が安定したら合格圏

2024年度からの年2回化により、上期で不合格でも下期に再挑戦できる柔軟性が生まれました。CBT方式なら受験日も選べるため、「学習が間に合わなかった」という事態も避けやすくなっています。試験日から逆算し、自分のペースで継続できる計画を組んでください。

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