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第二種電気工事士

第二種電気工事士 配線図記号チートシート【用途別5カテゴリ+紛らわしい4ペア】

第二種電気工事士学科試験の配線図問題520問のうち、図記号の名称・用途を問う問題は167問(32.1%)。JIS C 0617と内線規程の住宅用配線図記号を、照明・コンセント・点滅器・開閉器・配線の5グループ+紛らわしい記号ペア4対に整理したチートシート型リファレンスです。

公開 2026年4月24日10
第二種電気工事士学科試験の配線図問題520問(2015〜2024年、資格クエストDB)を分析すると、そのうち167問(32.1%)が「図記号の名称・用途を直接問う問題」で占められている。1回の試験で6〜8問が記号の暗記で解けてしまう計算だ。本記事は、配線図分野の全体戦略を踏まえたうえで、「どの記号を、どのグループに整理し、どう区別して覚えるか」に絞ったチートシート形式のリファレンスである。出題頻度と紛らわしいペアの整理を軸に、最短で暗記を終わらせるための情報を集約した。

配線図記号は2系統の規格に分かれる

試験に登場する記号は、出題元の規格によって2系統に分けられます。どちらも電気技術者試験センターの公式資料で併用されており、試験問題でもこの両方が混在して出題されます。

系統規格名主な対象試験での位置づけ
電気用図記号JIS C 0617機器・部品の電気的機能を表す汎用記号全般的に使用
住宅用配線図記号内線規程(JEAC 8001)住宅の配線図で使う照明・コンセント・点滅器等第二種では主流

第二種電気工事士の学科試験は住宅配線の問題が中心のため、内線規程の住宅用配線図記号が出題の大半を占めます。ただし遮断器・開閉器・計器類は JIS C 0617 の記号で出ることが多く、両系統を押さえておく必要があります。

図記号問題167問のカテゴリ別内訳

資格クエストDBの配線図520問から、図記号の名称・用途を直接問う問題167問を抽出し、登場する記号のカテゴリで分類しました。どのグループの記号を優先的に覚えるべきかを示すデータです。

カテゴリ問題数代表的な記号
点滅器・スイッチ類約40問単極・3路・4路・位置表示・自動点滅・タイマ付
コンセント類約35問2口・3口・接地極付・抜止・防雨・専用回路
照明器具約30問引掛シーリング(角形・丸形)・白熱灯・蛍光灯・誘導灯
開閉器・遮断器・保護器具約30問配線用遮断器(B)・漏電遮断器(BE)・開閉器(S)・電流計付
計器・機器・配線約32問電動機(M)・換気扇・電力量計・配管種別(VVF・CV・CVT)

上位3カテゴリ(点滅器・コンセント・照明器具)だけで図記号問題の約63%を占めます。優先順位の目安として、まずこの3グループの頻出記号を潰してから、開閉器・計器系へ広げると効率的です。

チートシート①:照明器具

照明器具の記号は「丸(◯)または楕円」が基本形で、中の記号や添字で種別を区別します。引掛シーリングは住宅配線で必ず出題されるため、角形・丸形の区別と併せて確実に覚えましょう。

記号名称形状の特徴・見分け方
白熱灯(一般)ただの丸。壁付け記号は DL/CL などの文字を添える
○ + CHシャンデリアCH は Chandelier の略
長方形蛍光灯細長い長方形。内部に「F」を入れて区別することも
○(角形)引掛シーリング(角形)四角の中に「○」。配線用差込接続器で最頻出
○(丸形)引掛シーリング(丸形)円の中に「○」。角形との違いは外形のみ
○ + EL誘導灯EL は Emergency Light。添字なしの白熱灯と混同注意
○(下向き矢印)ペンダント(吊り下げ型)○に下向きの線(吊り下げのイメージ)
○(壁添え)ブラケット(壁付け)半円または○に壁の線を添える

チートシート②:コンセント類

コンセントの記号は「半円またはU字型」が基本で、口数・接地極・特殊用途を添字と数字で表現します。接地極付(E)・接地端子付(ET)・防雨(WP)・抜止(LK)は紛らわしい略記なので、意味を言葉で紐づけて覚えるのが近道です。

表記意味試験で出る典型的な問い方
22口コンセント数字は差込口の数
33口コンセントOA機器向け
E接地極付Earthing の E。3Pプラグが挿せる
ET接地端子付Earthing Terminal。接地線をネジ留めする端子付き
EET接地極付接地端子付E+ET の両方を備える
WP防雨形Water Proof。屋外用
LK抜止形差込後にひねってロックするタイプ
T引掛形Twist lock。抜止形との違いに注意
20A / 250V定格表示添字で容量を表す。20A以上は専用回路の目印

チートシート③:点滅器・スイッチ類

点滅器の記号は「黒丸(●)」が基本で、添字で種類・数字で極数を表します。3路・4路は複線図問題にも直結する最重要記号です。

表記名称機能・用途
単極スイッチ1ヶ所でON/OFFする最も基本的なスイッチ
● 33路スイッチ階段・廊下など2ヶ所からON/OFF
● 44路スイッチ3ヶ所以上の制御。3路の間に挟む
● 2P2極スイッチ両線を同時に遮断(200V回路など)
● H位置表示灯内蔵暗闇で場所がわかるランプ付き(パイロット)
● L確認表示灯内蔵通電中に点灯(動作表示)。H と L の違い要注意
● A自動点滅器Automatic。明るさで自動ON/OFF(外灯用)
● Tタイマ付スイッチTimer。一定時間で自動OFF
● D調光スイッチDimmer。明るさを調節

頻出の引っかけ:H と L の区別

H(ほたる)」は消灯時に光って場所を知らせる——暗いと光る、覚え方は「H=HotaruHoshi」。 「L(ランプ)」は点灯時に光って動作を知らせる——通電中に光る、覚え方は「L=Live」。 この2つは同じスイッチに添えられるため、試験で最も混同されやすいペアです。

チートシート④:開閉器・遮断器・保護器具

分電盤で使われる遮断器類は、添字(B/BE/E/S)で機能が決まります。漏電遮断器は試験頻出で、「BE」と「E」の違いを問う設問が繰り返し出題されています。

表記名称機能
S開閉器(スイッチ)手動で回路を開閉。遮断機能なし
B配線用遮断器Breaker。過電流で自動遮断(ブレーカー)
E漏電遮断器(電流動作形)Earth leakage。漏電のみ感知
BE漏電遮断器(過負荷保護付)Breaker + Earth leakage。最も多機能
電流計付電流計付箱開閉器開閉器に電流計を内蔵
Wh電力量計使用電力量を積算(電気メータ)

チートシート⑤:配線・機器・文字記号

配線の種類は線の描き方(実線・破線・一点鎖線)と文字記号(VVF・VVR・CV・CVT など)で表されます。機器記号の文字(M・F・A・V)も頻出です。

表記意味補足
—— 実線天井隠ぺい配線天井裏に隠ぺい
- - - 破線床隠ぺい配線床下に隠ぺい
· · · 点線露出配線壁面などに露出
VVF600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形住宅で最も一般的
VVR600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形VVF との断面形状の違い
CV架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル耐熱性が高い
CVTCV の単心3本より合わせTriplex(3本撚り)
IV600V ビニル絶縁電線電線管に通して使う
M電動機(モータ)Motor の M
F換気扇Fan の F
A電流計Ampere の A
V電圧計Volt の V
RCルームエアコンRoom Conditioner

紛らわしい記号ペア——試験で狙われる4対

図記号問題の誤答は、多くの場合「似た形・似た略記」の組み合わせから起こります。試験で繰り返し狙われる4つのペアを押さえておけば、引っかけ対策は大きく進みます。

ペア1:引掛シーリング(角形 vs 丸形)

機能は同じで、外形が四角か円かだけの違い。試験では両方の記号を並べて「名称を選べ」と問われることが多く、単に「引掛シーリング」と答えると誤答になります。必ず「角形」「丸形」まで含めて覚えましょう。

ペア2:漏電遮断器(E 単体 vs BE)

Eは「漏電のみ感知」、BEは「過負荷+漏電」。住宅の分電盤で実用されているのはほぼBEです。単体のEは中間分電盤や特殊用途で出題されるため、「住宅の主幹=BE」が覚えやすい紐づけです。

ペア3:位置表示灯付(H)vs 確認表示灯付(L)

どちらもスイッチに添えられる略字で、ランプ内蔵という点も共通。違いは「いつ光るか」。H=消灯時に光る(位置を示す)L=点灯時に光る(動作を示す)。H のランプはスイッチに並列、L はスイッチに直列というネオンランプ配線の違いが根拠です。

ペア4:接地極付(E)vs 接地端子付(ET)

Eはコンセント本体に接地ピンの穴がある(3Pプラグ用)。ETはコンセントの脇にネジ留め端子がある(接地線を直接繋ぐ)。両方を備えたものがEETです。洗濯機や電子レンジのコンセントが典型例。

効率的な覚え方3つ

コツ1:英字は英単語の頭文字として覚える

WP=Water Proof(防雨)、LK=Lock(抜止)、T=Timer/Twist(タイマ/引掛)、D=Dimmer(調光)など、略記は英単語の略である場合が大半です。意味ごと暗記するより、英単語から辿った方が応用が利きます。F(Fan)、M(Motor)、A(Ampere)、V(Volt)も同じ考え方で覚えられます。

コツ2:紛らわしいペアは必ず対で覚える

前節で挙げた4つのペアのように、試験で狙われるのは似て非なる記号です。単体で覚えても混同しますが、「違いの軸」で対比して覚えると長期記憶に残りやすくなります。H/L なら「光るタイミング」、E/ET なら「接地の方法」など、違いを一言で説明できる状態を目指しましょう。

コツ3:実際の配線図の中で位置関係と一緒に見る

記号単体を羅列したフラッシュカードより、実際の住宅配線図の中で「玄関→外灯→自動点滅器(●A)」「浴室→換気扇(F)+照明」「キッチン→専用回路(20A)+防雨コンセント」のように、使用場面とセットで覚えると暗記が定着します。資格クエストの過去問は配線図の実例付きなので、記号の暗記と位置関係の学習を同時に進められます。

出典・参考規格

  • 一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」公式情報(https://www.shiken.or.jp/
  • JIS C 0617「電気用図記号」——日本産業標準調査会(JISC)で公開されている電気用図記号の国内規格
  • 内線規程(JEAC 8001)——一般社団法人日本電気協会が定める住宅用配線図記号の実務規格
  • 資格クエスト収録データ——第二種電気工事士学科試験 2015〜2024年 26セッション・配線図分野520問の分類集計

まとめ

  • 図記号は2系統——JIS C 0617(汎用)と住宅用配線図記号(内線規程)。第二種では後者が主流
  • 出題167問のうち上位3カテゴリが約63%——点滅器・コンセント・照明器具から優先的に潰す
  • 略記は英単語の頭文字で覚える——WP/LK/H/L/E/BE など、意味を英語に戻すと暗記が楽になる
  • 紛らわしいペアは違いの軸で対比する——単体でなくペアで覚えることで試験の引っかけに強くなる

配線図分野全体の戦略や複線図の描き方については、配線図の出題傾向と攻略法および複線図の書き方5ステップを合わせて参照してください。

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