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第二種電気工事士

第二種電気工事士 検査方法の攻略【絶縁抵抗・接地抵抗・測定器の使い分け】

第二種電気工事士の検査方法は101問(7.8%)、毎回4問前後。絶縁抵抗・接地抵抗・導通試験の3検査と測定器の使い分け、電技第58条に基づく許容値早見表、検査順序を網羅的に解説する学習コスパ最高の分野。

公開 2026年4月18日12
「一般用電気工作物の検査方法」は資格クエストDBに101問(全体の7.8%)が収録され、1回の試験で平均3.9問が出題される分野だ。使用する測定器・許容値・検査順序という3つの暗記事項だけで構成されており、出題パターンが定型化されている。本記事では過去10年・26セッションの傾向を分析し、最短で満点を狙える攻略法を解説する。

検査方法分野の出題構造——DB 101問の実態

第二種電気工事士の学科試験は全7分野から構成されますが、分野ごとの出題比率は均等ではありません。資格クエストが過去10年(2015〜2024年)26セッション・1,300問を集計した結果、「一般用電気工作物の検査方法」の位置付けは以下のとおりです。

分野10年間の問題数割合1回あたり
配線図520問40.0%20問
電気機器・配線器具・材料・工具212問16.3%約8問
電気に関する基礎理論131問10.1%5問
配電理論及び配線設計130問10.0%5問
電気工事の施工方法129問9.9%5問
一般用電気工作物の検査方法 ★101問7.8%約4問
一般用電気工作物の保安に関する法令77問5.9%3問

出典:資格クエストDB(2015〜2024年の26セッション1,300問を集計)。2026年4月時点。

検査方法は全7分野中6番目の出題量ですが、他分野と比べて際立った特徴があります。計算問題がゼロで、問われる内容が「どの測定器を使うか」「許容値はいくつか」「検査の順番はどうなっているか」という3点に絞られているのです。

学習コスパ最高の「効率分野」

検査方法101問(7.8%)は、基礎理論・配電理論の計算問題(合計261問・20%)と比べて問題数は少ないですが、暗記のみで完結するため学習時間あたりの得点効率が高い分野です。合格ライン30問に対して毎回約4問が固められます。

覚えるべき3つの検査——測定器と目的の対応

電気工事が完了した後に行う竣工検査で実施する測定は、大きく3種類に分けられます。この3つの対応関係を混同しないことが攻略の第一歩です。

1. 絶縁抵抗測定——絶縁抵抗計(メガー)を使う

電線(導体)と大地または外被の間の抵抗を測定し、電路の絶縁性能を確認します。使用する計器は絶縁抵抗計(通称:メガー)で、直流高電圧(DC)を印加して絶縁抵抗をMΩ単位で測ります。

重要:測定は必ず電源を切ってから

絶縁抵抗計は高電圧を印加するため、通電中の回路に接続すると機器破損や感電のおそれがあります。「測定前に電源を切る」という手順は試験頻出の問いです。

2. 接地抵抗測定——接地抵抗計(アーステスタ)を使う

接地工事(アース工事)が適切に施工されているか、接地極と大地の間の抵抗値を確認します。使用する計器は接地抵抗計(アーステスタ)で、補助接地棒(P・C端子用)2本を地面に打ち込む3電極法で測定します。

3. 導通試験——回路計(テスター)を使う

断線・誤配線・接続不良を確認します。使用する計器は回路計(テスター)で、抵抗(Ω)レンジに切り替えて2点間の抵抗を測ります。0Ω(または数Ω以下)なら導通あり、無限大(∞)なら断線です。

検査の種類使用する計器確認する内容測定単位
絶縁抵抗測定絶縁抵抗計(メガー)電路の絶縁性能
接地抵抗測定接地抵抗計(アーステスタ)接地工事の適否Ω
導通試験回路計(テスター)断線・誤配線の確認Ω(0か∞か)

「どの測定器を使うか」という問題はDB101問中、最も出題頻度が高いパターンです。

絶縁抵抗の許容値早見表(電技第58条)

絶縁抵抗の最小値は電気設備に関する技術基準を定める省令(電技)第58条に定められています。回路の電圧区分によって必要な絶縁抵抗値と使用する測定電圧が異なります。

電路の使用電圧区分測定電圧(直流)絶縁抵抗の最小値代表例
対地電圧150V以下DC 125V0.1MΩ以上単相100V回路
対地電圧150V超〜300V以下DC 250V0.2MΩ以上単相200V回路(接地側あり)
対地電圧300V超DC 500V0.4MΩ以上三相200V(非接地)等

出典:電気設備に関する技術基準を定める省令(電技)第58条。一次ソース:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」(確認日: 2026年4月18日)

語呂合わせで確実に覚える

  • 100V回路(150V以下):「125V印加 → 0.1MΩ」——1と1で1セット
  • 200V回路(300V以下):「250V印加 → 0.2MΩ」——2と2で2セット
  • 300V超:「500V印加 → 0.4MΩ」——上がるにつれ倍増

住宅の一般的な100V回路は対地電圧が150V以下なので、DC 125V・0.1MΩ以上が答えになります。試験では「100V回路の絶縁抵抗値は?」という形でそのまま出題されます。

接地抵抗の許容値早見表(A〜D種)

接地工事はA種・B種・C種・D種の4種類があり、それぞれ適用箇所と許容抵抗値が異なります。第二種電気工事士の試験では特にD種接地工事が頻出です。

接地工事の種類接地抵抗値漏電遮断器取付時主な適用箇所
A種接地工事10Ω以下緩和なし高圧機器の外箱・鉄台
B種接地工事150/Ig(Ω)以下緩和なし高低圧混触防止の変圧器低圧側
C種接地工事10Ω以下500Ω以下に緩和300V超の低圧機器外箱
D種接地工事 ★頻出100Ω以下500Ω以下に緩和300V以下の低圧機器外箱

D種が最重要——一般住宅の接地はD種

  • D種接地工事(100Ω以下):エアコン・洗濯機など300V以下の低圧機器に適用。最も試験に出る
  • 漏電遮断器取付時は500Ω以下に緩和:C種・D種ともに適用。「漏電遮断器付きなら何Ω?」→ 500Ω
  • A種・B種には漏電遮断器による緩和規定がない点に注意

測定器の使い方と種類——4種類を使い分ける

竣工検査で使う測定器は4種類です。それぞれの特徴と使い方を整理しておくと、「どの計器でどの測定をするか」という問いに即答できるようになります。

絶縁抵抗計(メガー)——DC高電圧を印加して絶縁を測る

  • ・電路の対地電圧区分に応じてDC 125V/250V/500Vを選択
  • ・LINE端子(赤)を測定電線に、EARTH端子(黒)を大地に接続
  • 測定前に必ず電源を切る(通電中は使用不可)
  • ・表示単位はMΩ——0.1MΩ未満は絶縁不良

接地抵抗計(アーステスタ)——3電極法で接地抵抗を測る

  • ・被測定接地極(E)と補助接地棒2本(P・C)の計3極で測定
  • ・補助接地棒は約5〜10m間隔で地面に打ち込む
  • ・測定値がD種なら100Ω以下であることを確認

回路計(テスター)——電圧・電流・抵抗を汎用的に測る

  • ・導通試験はΩレンジで実施。ゼロ調整(アジャスト)を先に行う
  • ・0Ω(≒導通あり)または∞(断線)を確認
  • ・電圧・電流の測定にも使えるが、検査試験では導通確認がメイン

クランプメータ——電線を挟むだけで電流を非接触測定

  • ・電線を切断せずにクランプ(挟む)だけで電流を測定
  • ・負荷電流の確認や漏れ電流(零相電流)の測定に使用
  • ・「非接触で電流を測る計器は?」→ クランプメータ

検査順序の覚え方——「通電前」と「通電後」で分ける

竣工検査は通電前に行う検査通電後に行う検査に分けて整理すると覚えやすくなります。「なぜその順番なのか」の理由も一緒に覚えると忘れにくいです。

順番検査の種類通電状態理由
目視点検電源OFF接続の外観確認・欠損チェック
絶縁抵抗測定電源OFF通電中は測定不可・機器保護のため
接地抵抗測定電源OFF大地電位の安定を確保するため
導通試験電源OFF断線・誤配線を通電前に発見
通電・電圧確認電源ON①〜④の確認後に初めて通電
動作確認電源ONスイッチ・コンセント等の動作検証

「電源を切ってから測定する」が原則

絶縁抵抗測定・接地抵抗測定・導通試験はいずれも電源を切った状態(無電圧状態)で実施します。通電後に行うのは電圧確認と動作確認のみです。試験では「通電前に行う検査はどれか」という問いが頻出です。

頻出パターン3選——過去問分析から導く最短暗記法

資格クエストDB101問の出題パターンを分類すると、以下の3パターンが繰り返し出題されています。これだけ覚えれば毎回の約4問はほぼカバーできます。

パターン①:測定器の名称問題

「電路の絶縁抵抗を測定するのに使う計器は?」「接地抵抗を測定する計器は?」という直球問題。

  • 絶縁抵抗 → 絶縁抵抗計(メガー)
  • 接地抵抗 → 接地抵抗計(アーステスタ)
  • 導通・電圧・電流 → 回路計(テスター)
  • 非接触で電流 → クランプメータ

パターン②:許容値の数値問題

「100V回路の絶縁抵抗値の最小値は?」「D種接地工事の接地抵抗値は?」という数値を問う問題。

  • 100V回路(150V以下) → 0.1MΩ以上(DC 125V使用)
  • 200V単相(300V以下) → 0.2MΩ以上(DC 250V使用)
  • D種接地工事 → 100Ω以下(漏電遮断器付きなら500Ω以下)
  • C種接地工事 → 10Ω以下(漏電遮断器付きなら500Ω以下)

パターン③:手順・注意事項の問題

「絶縁抵抗測定前にすべきことは?」「接地抵抗計の補助接地棒は何本必要か?」という手順・操作を問う問題。

  • 絶縁抵抗測定前 → 電源を切る(ブレーカーOFF)
  • 補助接地棒の本数 → 2本(P端子用・C端子用)
  • 回路計の導通試験前 → ゼロ調整(アジャスト)を行う
  • 通電前の検査 → 絶縁抵抗・接地抵抗・導通試験すべて

26セッション通じた傾向

過去26セッションを通じて、検査方法分野は毎回3〜5問が出題されています(平均3.9問)。同じ論点が繰り返し出題されるため、3つのパターンを完全に習得すれば全問正解も十分狙えます。計算問題が一切なく、知識の暗記だけで得点できる「効率の高い分野」です。

まとめ

「一般用電気工作物の検査方法」分野について、実データと要点をまとめます。

  • DB 101問(7.8%)・毎回平均3.9問出題——26セッションで一度も欠かさず出題された必出分野
  • 3つの検査×3つの測定器の対応を覚える——絶縁抵抗計・接地抵抗計・回路計の使い分けが最頻出
  • 絶縁抵抗の許容値は電技第58条の3段階——150V以下→0.1MΩ、300V以下→0.2MΩ、300V超→0.4MΩ
  • D種接地工事は100Ω以下(漏電遮断器付き500Ω以下)——一般住宅の接地はD種が基本。A種・B種には漏電遮断器の緩和規定なし
  • 絶縁抵抗・接地抵抗・導通試験はすべて通電前——検査順序問題は「電源OFF状態かどうか」で区別できる

検査方法分野は試験全体の中で最も学習コスパが高い分野の一つです。第二種電気工事士 完全攻略ガイドと合わせて読むと、全7分野の優先順位と学習配分がより明確になります。また3ヶ月合格ロードマップでは、第7〜8週に検査方法を集中演習するタイミングを設けています。

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